特集 心不全薬物治療の道しるべ
徹底理解!心不全新規治療薬のチカラ 図解&要点整理! HCNチャネル遮断薬(Ifチャネル阻害薬)の作用機序
細田 勇人
1
1近森会近森病院 循環器内科
キーワード:
Adrenergic Beta-Antagonists
,
心拍数
,
心拍出量
,
心不全
,
投薬計画
,
薬物相互作用
,
Ivabradine
,
薬物使用禁忌
,
HCN4 Protein
,
洞性調律
Keyword:
Cardiac Output
,
Drug Interactions
,
Drug Administration Schedule
,
Heart Rate
,
Heart Failure
,
Adrenergic beta-Antagonists
,
Ivabradine
,
Contraindications, Drug
,
HCN4 Protein, Human
pp.388-393
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022138352
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<Key Points>●心不全患者の心拍数を抑制することで予後が改善する。これが、イバブラジンの誕生の契機である。●イバブラジンは、β遮断薬の導入や増量が困難な低心機能症例に対して、心拍数を減少させる目的で導入される。●イバブラジンは、洞結節のHCN4チャネルを阻害し、心拍出量を低下させずに心拍数を減少させる。この点が、β遮断薬との違いである。●イバブラジンは、特に心拍数75/分以上の洞調律患者に対して、有用と思われる。●イバブラジンは1回2.5mg、1日2回から導入を開始し、徐々に増量させていく。●イバブラジンは、肝機能障害や肝代謝を抑制する薬剤を使用している患者に対し、禁忌である。
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