特集 「がん治療継続」サポートの柱になる
がん治療の継続中にみられる医療者のジレンマ
中田 亜希子
1
1東邦大学 医学部医学教育センター
キーワード:
意思決定
,
医療関係者の態度
,
生殖能力
,
腫瘍
,
医療従事者-患者関係
,
チーム医療
,
保健医療資源配分
,
病名告知
,
臨床倫理
,
長期療養
Keyword:
Attitude of Health Personnel
,
Health Care Rationing
,
Long-Term Care
,
Fertility
,
Patient Care Team
,
Decision Making
,
Neoplasms
,
Professional-Patient Relations
,
Ethics, Clinical
pp.3336-3340
発行日 2021年11月5日
Published Date 2021/11/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2022030332
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>◎医療者は倫理的な問題に対し、生命・医療倫理の4原則、すなわち自律尊重原則、無危害原則、善行原則、正義原則に従って行動することがよいとされる。◎がん疾患の軌跡を踏まえると、がんの治療における倫理的問題は少なくないと考えられる。◎具体的には、告知の問題、療養場所の問題、治療の選択で生じる問題、医療資源の配分、妊孕性の問題である。◎事例の状況下でより重要だと思う原則に従うことを比較考量といい、討論の際のツールとして、臨床倫理の4分割表がある。◎臨床の現場で直面する倫理的問題は多様でマニュアル化は困難なので、討論を通して比較考量するトレーニングが必要である。
Copyright© 2021 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.