特集 Evidence Update 2021 最新の薬物治療のエビデンスを付加的に利用する
エキスパートが注目する最新エビデンスをアップデート! 鎮痛薬
神林 祐子
1
1大阪薬科大学 臨床薬学教育研究センター
キーワード:
心筋梗塞
,
鎮痛剤
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
オピオイド系鎮痛剤
,
便秘
,
Evidence-Based Medicine
,
休薬
Keyword:
Evidence-Based Medicine
,
Myocardial Infarction
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Constipation
,
Analgesics
,
Analgesics, Opioid
pp.139-142
発行日 2021年1月5日
Published Date 2021/1/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021106240
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<Key Points>◎心筋梗塞後のNSAIDsの投与は、心血管および出血イベントのリスクを大幅に増加させるため避けるべきである。◎心筋梗塞後のNSAIDsの投与が避けられない場合は、セレコキシブとメロキシカムを代替選択肢として検討することが望ましい。◎オピオイド治療の開始後および中止後は、それぞれ少なくとも3ヵ月間は、リスク軽減の取り組み(患者モニタリング、自殺および過剰摂取の防止)を強化する必要がある。◎オピオイド誘発性便秘の治療は、末梢性μオピオイド受容体拮抗薬であるmethylnaltrexone、naloxegol、およびナルデメジンが、最も有効で重篤な有害事象のリスクも少ないことが明らかとなった。
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