特集 β遮断薬 これまで集積されたノウハウと薬物治療の最前線
β遮断薬の基礎知識 剤形ごとにみた薬剤特性と使い分け β遮断薬 貼付剤
篠原 徹二
1
,
高橋 尚彦
1大分大学 医学部循環器内科
キーワード:
心拍数
,
心房細動
,
経口投与
,
経皮投与
,
Bisoprolol
,
貼付剤
,
高血圧-本態性
Keyword:
Atrial Fibrillation
,
Heart Rate
,
Bisoprolol
,
Administration, Oral
,
Essential Hypertension
,
Administration, Cutaneous
,
Transdermal Patch
pp.2912-2915
発行日 2020年8月5日
Published Date 2020/8/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020348677
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<Key Points>◎選択的β1遮断薬であるビソプロロールの貼付剤は、本態性高血圧症と頻脈性心房細動に対して使用可能である。◎貼付剤は皮膚から吸収されて全身を循環しながら標的部位に作用するため、貼付中は安定した血中濃度および薬物効果を期待できる。◎ビソプロロール貼付剤と経口剤の心房細動患者に対する徐拍化効果は、貼付剤4mgが経口剤2.5mg、貼付剤8mgが経口剤5mgに相当する。◎『不整脈薬物治療ガイドライン』には、頻脈性心房細動に対する心拍数調節療法に関して、ビソプロロール貼付剤は経口剤と同じクラスIIaの適応で併記されている。◎貼付剤の方が経口剤よりもメリットのある患者には積極的に検討するべきである。
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