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特集 「急性期病院における認知症高齢者の看護実践を考える」
急性期病院における認知症高齢者に関わる看護の課題
Challenges of Nursing for Elderly with Dementia in Acute Care Hospitals
湯浅 美千代
1
Michiyo Yuasa
1
1順天堂大学医療看護学部
1Juntendo University, Faculty of Health Care and Nursing
pp.10-13
発行日 2017年7月31日
Published Date 2017/7/31
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- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
1.はじめに
福祉の領域では認知症をもつ人に対するケアの理念やさまざまな方法が普及してきていることを感じる.一方で,身体疾患や外傷の急性期治療を行う病院(以下,急性期病院)ではまだ多くの問題がある(日本老年看護学会,2016).昨年より新オレンジプランでの研修や診療報酬の加算を目指した研修が各地で実施され,この問題に対応しようとしている(湯浅,2017)が,短時間の研修だけで解決できるとは思えない.筆者は急性期病院における認知症高齢者の看護に関していくつかの研究を行ってきた.本稿では,研究過程で感じたこと,そして,前述した研修に講師として関わるなかで感じたことを踏まえて,急性期病院における認知症高齢者に関わる看護の課題について述べたい.
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