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日本老年看護学会設立20周年記念特集:19年間の歩み
日本老年看護学会における19年の足跡を顧みる
Look back over my step of 19 years in Japan Academy of Gerontological Nursing
奥野 茂代
1
Shigeyo Okuno
1
1長野県看護大学
pp.38-41
発行日 2015年3月30日
Published Date 2015/3/30
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- Abstract 文献概要
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1.はじめに
日本老年看護学会(以下,本学会)の設立の動きについては,1995年の夏に故・南澤汎美氏から情報を得た.そのとき私は,ミネソタ大学で開催された研修会(International Gerontological Nursing Institute)に参加し,基礎看護教育や継続教育・卒後教育における老年看護学の専門的教育のあり方に加え,より専門的なGNP(Gerontological Nurse Practitioner)やGCNS(Geriatrics Clinical Nurse Specialist)の活躍の現況と課題,高齢者ケア実践におけるチームアプローチの重要性,関連領域との学際的研究活動の必要性などの概要を学んでいた.そして老年看護学にかかわる自分自身の歩む役割の大きさを痛感し決意を新たにした,そのやさきであった.本学会は自分自身の今後のあり様を問うための道しるべになると受け止め,同年11月23日に千葉大学看護学部で開催された本学会の設立総会にワクワクして参加したのを覚えている.設立総会では,当時千葉大学看護学部の野口美和子教授(第1〜3期理事長)を代表とする研究グループ(1994〜1995年科学研究費補助金総合研究A「老人看護領域におけるクリニカルスペシャリストの標準指導書の作成」)の活動と,本学会の設立に向けた大きな努力があったという経緯が語られた.役員選出の議事進行時に,その研究グループに所属していない私が参加者のなかから指名された.そして中島紀惠子氏(第4〜6期理事長)より後押しのひとことをいただき,思いがけない要職の理事を委嘱されることとなった.
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