東日本大震災支援プロジェクト
─プロジェクトメンバーからの実践報告─水戸のデイサービスにおける東日本大震災時の対応
六角 僚子
1,2
1NPO法人認知症ケア研究所
2東京工科大学医療保健学部看護学科
pp.132-134
発行日 2011年11月30日
Published Date 2011/11/30
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- 文献概要
はじめに
3月11日の東日本大震災.悲惨な被害とそれに戸惑う人々がテレビの画面から流れた.この状況をどのように立て直すのか……震災後しばらくはそのようなことも考えられなかった.これも一種の自然が生んだ事故の後遺症である.
東日本大震災のような災害や事故を私たちは予測していなかった.しかし,環境や事故発生の条件等を考えれば,現在も,日本中がさまざまなリスク状態にあるといえる.大切なのはこのリスクをマネジメントすることにあるであろう.
リスクマネジメントには,「リスクは常に存在しているととらえる」「リスクマネジメントには目的があるととらえる」という根本的な考え方があり,マネジメントは,①予防対策,②事故対応,③事後対応という流れになる.
今回の東日本大震災ではどのような予防対策が必要だったのであろうか.そして実際の事故対応はどうであったのか.そして,現在の事後対応の進行状況はよい状態といえるのであろうか.そのようなことを考えながら,筆者がかかわっている水戸市にあるデイサービスで,あの日どのようなことが起こり,どのように対応したか,そして,現在どのような対策を考えているのかをまとめた.
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