Japanese
English
研究ノート
終末期を介護老人福祉施設で暮らす後期高齢者のQOLとその関連要因
Quality of Life (QOL)and Related Factors during the End of Life, Aged 75 or Older, Living in Welfare Facilities for the Elderly Requiring Long-term Care
流石 ゆり子
1
,
伊藤 康児
2
Yuriko Sasuga
1
,
Kohji Itoh
2
1山梨県立大学看護学部
2名城大学人間学部
1Yamanashi Prefectural University Faculty of Nursing
2Meijo University Human Studies
キーワード:
終末期
,
介護老人福祉施設
,
後期高齢者
,
QOL
,
end of life
,
long-term care welfare facilities for the elderly
,
persons aged 75 old or older
,
quality of life
Keyword:
終末期
,
介護老人福祉施設
,
後期高齢者
,
QOL
,
end of life
,
long-term care welfare facilities for the elderly
,
persons aged 75 old or older
,
quality of life
pp.87-93
発行日 2007年11月1日
Published Date 2007/11/1
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
終末期を介護老人福祉施設で暮らす後期高齢者のQOLとその関連要因について明らかにするため,Y県下の介護老人福祉施設26か所に暮らし,施設で最期を迎えることを本人または家族が了解している後期高齢者210名にアンケート調査を行った.分析対象者192名の結果は以下のとおりである.基本属性は,平均年齢86.1±6.2歳,平均介護度2.4±1.1,平均入所期間3年8か月±4.1か月であった.「生きることは大変厳しい」や「年をとって前より役に立たなくなった」と感じている者が先行研究に比べ高率であったが,「家族・友人などの面会」,中でも子どもの面会時に,生きがい・喜び・生活の張りを強く感じている者が多く,家族は高齢者のQOLに大きく関与していた.一方,同僚やスタッフとのつきあいのQOLへの関与は少なかった.また,不安低群および主観的健康感高群,支援者がいる者,他者にサポートを提供している者および90〜100歳の超高齢群で生活満足度が高かった.なお,先行研究でQOLとの高い関連性が報告されている活動能力との関連はなかった.
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