研究・教育活動推進委員会:平成18年度ワークショップ報告 「新介護保険制度における老年看護の役割」
─分科会「施設ケアの動き」話題提供─老人保健施設における取組み
近藤 弘美
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1介護老人保健施設りはくにくさ
pp.150-151
発行日 2007年3月15日
Published Date 2007/3/15
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- 文献概要
今回の介護保険制度の改正に伴い,施設はどう取り組んでいけばよいのか? 老人保健施設の担うべき役割の視点からまとめてみました.老人保健施設は今,QOLの向上が求められ,延命よりも残りの人生をその人らしく意義あるものにする基本姿勢が打ち出されています.そのなかで看護職は,医師や介護職・リハビリスタッフ・栄養士との協働作業で中心的役割も担っています.
今年4月の介護報酬の改定の中で,老人保健施設の大きく変わった部分は次の2点です.ひとつは在宅復帰のための試行的サービス費の創設です.退所が見込まれる入所者に対して訪問介護等のサービスを導入し,試行的に在宅で生活できるか否か検討するための制度です.もうひとつは,リハビリテーションの見直しです.プロセス評価(計画・実施・評価・情報提供),短期集中リハビリ,軽度の認知症短期集中リハビリの実施など対象者の必要度に応じて細分化されました.
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