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【緊急レポート】
明石市花火大会・歩道橋事故における初動調査報告
The Report of AKASI City HANABI Festival a Padestrian Overpass An Accident at the Initial Stage Conduct
臼井 千津
1
,
井伊 久美子
2
,
片田 範子
2
,
杉本 初枝
3
,
竹崎 久美子
2
,
津田 万寿美
4
,
増野 園惠
2
,
山本 あい子
2
Chizu Usui
1
,
Kumiko Ii
2
,
Noriko Katada
2
,
Hatue Sugimoto
3
,
Kumiko Takesaki
2
,
Masumi Tuda
4
,
Sonoe Mashino
2
,
Aiko Yamamoto
2
1神戸市看護大学
2兵庫県立看護大学
3関西労災病院
4兵庫県立附置研センター
pp.58-65
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200339
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【はじめに】
2001年7月21日(土)20時30分頃、兵庫県明石市のJR朝霧駅から海岸へ渡る歩道橋において花火大会見物客らがいわゆる将棋倒状態が発生した。このため、乳幼児や高齢者らの11名が死亡し、128名の重軽傷者(7月30日現在・神戸新聞7/28)や、後日に自力で医療機関を受診した人もあわせて233人が被害を受けた(7/31・神戸新聞)。
日本災害看護学会・ネットワーク活動・実働部は発生直後から集団災害として捉え初動調査などを行った。ここでは調査の概要を報告する。
さて、この災害のタイトルについては、神戸新聞をはじめ数社の新聞やTVニュースなどはいずれも発生直後ぱ将棋倒じとしていたが、将棋業界からのクレームや事故が明らかになるにつれて必ずしも将棋倒しとは限らない状況が明らかとなった。さらに、事故を巡り警備会社、明石市、明石警察への捜査など複雑な様相を呈し、このような経過とともに見出しは花火会場事故、歩道橋事故、圧死事故などと変化した。本論では明石市主催の花火大会により歩道橋で発生した事故として「明石市花火大会・歩道橋事故」と称することとした。
(8月25日のNHK番組・クローズアップ現代は事故の状況を“群衆なだれ”、と称し1平方メートル13人以上のギュウギュウ詰め状態との解説もあった)
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