【シンポジウム】 新型インフルエンザへの取り組み—組織としてどう備えるか
新型インフルエンザへの対応
中野 悦子
1
1神戸市立医療センター中央市民病院
pp.86-89
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7008200160
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まず施設の概要ですが、第一種の感染症指定病院であると同時に、救命救急指定病院でもあり、神戸市の基幹病院としての役割を担っています。ですから、今回は救急を継続しながら同時にインフルエンザのこともしないといけなかったわけです。感染対策のための組織ですが、病院として感染対策委員会や感染防止委員会、感染管理チームがあります。加えて、看護独自に看護部感染対策委員会をつくっております。そして、感染管理室があり、室長に感染症科部長が兼務で、そして副室長に内科の医師が兼務しています。看護師の副室長として、今年度から感染症管理専門看護師のコースを修了した、感染看護専門の看護師を専従配置していました。この専従配置をしていたことが非常に役に立ちました。あとメンバーとして認定看護師が2人兼務し、2人の兼務職員がおり、今回この人達が中心になって活動しました。
感染症病棟ですが、一類と二類の感染症の対応病棟で、二人部屋が18室で36床あります。36人は入院できることになっていますが、PCRの結果で陽性、陰性がはっきりするまでは一室に一人ずつしか入れなかったので、非常に効率が悪かったところがあります。看護体制は看護師19名で、夜勤は三交代を準夜2人深夜2人でやっております。病室は二重扉で前室があり、パスボックスがそこに2個あり、そこで物の出し入れをしています。
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