Japanese
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総説
がん患者の化学療法誘発性末梢神経障害に対するアセスメントツールに関する文献レビュー
Assessments Tool on Chemotherapy-induced Peripheral Neuropathy: a Review
卯野木 理紗子
1
,
小松 浩子
2
Risako Unoki
1
,
Hiroko Komatsu
2
1横浜市立市民病院看護部
2應義塾大学看護医療学部
1Department of Nursing, Yokohama Municipal Citizen's Hospital
キーワード:
化学療法誘発性末梢神経障害
,
アセスメント
,
主観的ツール
,
客観的ツール
,
レビュー
,
Chemotherapy-induced peripheral neuropathy
,
assessment
,
subjective assessment tool
,
objective assessment tool
,
review
Keyword:
化学療法誘発性末梢神経障害
,
アセスメント
,
主観的ツール
,
客観的ツール
,
レビュー
,
Chemotherapy-induced peripheral neuropathy
,
assessment
,
subjective assessment tool
,
objective assessment tool
,
review
pp.130-136
発行日 2017年12月31日
Published Date 2017/12/31
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
Ⅰ.緒言
がん治療の1つである化学療法は,生存期間や寛解期間の延長に寄与してきた.その結果,副作用や生活の質(quality of life,以下QOL)への影響を評価することが重要となってきている1).よって,医療者は化学療法の効果を最大限に引き出し,副作用症状を最小限に抑えるマネジメントが必要とされる.しかし,タキサン系抗がん薬,ビンカアルカロイド製剤,白金製剤などの神経毒性のある薬剤で治療を受けている患者にみられる化学療法誘発性末梢神経障害(chemotherapy-induced peripheral neuropathy,以下CIPN)は,発症すると患者のQOLを低下させ,マネジメントが困難であると指摘されている2).
CIPNの発症率は,化学療法のレジメン,用量,併存疾患によって異なる.CIPNの予防や軽減に対するエビデンスの確立された治療法はなく,抗がん薬の減量や中止によりCIPNの症状の進行を抑えている現状がある2).
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