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委員会報告
シンポジウム報告 チームで取り組むがん薬物療法における曝露対策—ガイドライン発刊後半年の現状と課題
Current Status and Issues of Safe Handling of Cancer Chemotherapy Drugs:After Six Months of Guidelines Published
平井 和恵
1
,
神田 清子
2
,
飯野 京子
1
,
狩野 太郎
1
,
市川 智里
1
,
岩本 寿美代
1
,
角甲 純
1
,
風間 郁子
1
,
小松 浩子
3
Kazue Hirai
1
,
Kiyoko Kanda
2
,
Keiko Iino
1
,
Taro Kano
1
,
Chisato Ichikawa
1
,
Sumiyo Iwamoto
1
,
Jun Kako
1
,
Ikuko Kazama
1
,
Hiroko Komatsu
3
1平成27年度日本がん看護学会ガイドライン委員会 委員
2平成27年度日本がん看護学会ガイドライン委員会 委員長
3平成27年度日本がん看護学会 理事長
pp.110-114
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
- 販売していません
- Abstract 文献概要
Ⅰ.はじめに
2015年7月,日本がん看護学会・日本臨床腫瘍学会・日本臨床腫瘍薬学会より「がん薬物療法における曝露対策合同ガイドライン2015年版」(以下,ガイドラインとする)が発刊された.本ガイドラインは曝露対策に対する看護師の切実な願いが発端となり作成されたものであること,看護業務における曝露対策も網羅されたものであることから,化学療法に携わる看護師は発刊前から大きな関心を寄せていた.曝露対策への取り組みが遅れていた日本で,ガイドラインの発刊は化学療法の現場にインパクトを与え,今後は各組織でガイドラインに基づく指針やマニュアルの作成,実践の定着が課題となってくる.そこで,発刊から半年が過ぎた2016年2月の第30回日本がん看護学会学術集会では,「チームで取り組むがん薬物療法における曝露対策—ガイドライン発刊後半年の現状と課題」をテーマとするガイドライン委員会シンポジウムを開催した.
本稿では同シンポジウムの概要と,そこで行った調査からみえてきた発刊後の現状と課題について報告する.
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