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日本看護科学学会は来年25年,1/4世紀を迎えることになる.今期の理事会としてこれまで日本看護科学学会が果たしてきた役割を概観し,今後の方向性を会員の皆様と考えていくシード(種)を提示させていただくことを目的としてこのシンポジウムを計画した.第一期,第三期,第四期の理事長を務められた近藤潤子氏から科学学会の創設当初からの歩みを紹介していただいた.看護系六大学から,看護学の独立した学術領域としての発展を目指し発足したこと,日本の学術体系を担う組織である学術会議への参加,科学研究費の枠の拡大などの活動が述べられた.学術対策,学会誌の編集,学術用語の整理,看護倫理への取組み,法人化の方針決定など理事会だけではなく,評議員,そして会員で構成される委員会とその活動がこれまでの日本看護科学学会の活動を支えてきた.しかし,21世紀に入り,自然・経済・保健医療・社会構造などの変化を余儀なくされ,学会のあり方も転換が必要とされている.
各発表者の論旨についてはそれぞれに任せることとするが,萱間氏は今期の総務担当理事であり,これからの看護科学学会が取り組むべき研究課題を明らかにするために行った評議員に代表される学会員が考える必要性の高い研究課題の調査結果を発表した.井部氏は看護倫理検討委員会の委員長として,これまでの委員会の活動を述べ,田代氏は,国際活動推進委員会と英文誌編集委員会委員長の立場で,日本の看護界として世界の看護の知識に貢献する役割についての必要性とその困難性を課題提示している.今期の理事長を務めた村嶋氏は期を越えて計画され,総会決定されている法人化について,法人制度が見直される現状の中で,どこを目指してきたのかを述べた.
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