平成30年度看護研究助成 実績報告書
透析の看護基準—患者のニーズを取り込んだモデルの作成
田村 幸子
1
1神奈川工科大学看護学部看護学科
pp.52-53
発行日 2023年10月31日
Published Date 2023/10/31
DOI https://doi.org/10.11477/mf.7003200293
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看護基準は,看護を提供するうえでその質を保証するための拠りどころとなる基準である.一般的な「看護業務基準」(日本看護協会,2016)については,日本看護協会から〈看護実践の基準〉と〈看護実践の組織化の基準〉について示されている.しかし,これはあらゆる健康レベルの対象を範囲とする包括的で基本的な基準であり,各領域・各分野での具体的な基準作成は必要である.現時点において,透析分野には様々な看護手順はあるものの,看護基準は存在していない.日本の透析医療の大半を担っているのは透析クリニック(外来部門)であるが,クリニックでの透析看護は透析療法の安全の維持に主眼がおかれ,患者の生活や価値観に対して関心は寄せていたとしても,あまり看護には取り入れられていない.
本研究の最終目的は,透析分野の看護基準の作成であり,本研究はその初段階としての透析クリニックにおける透析の看護基準の作成への取り組みであり,患者の看護に対するニードに着目して作成する看護基準である.
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