Japanese
English
実践報告
軽度認知機能障害のある高齢者糖尿病患者への看護介入—慢性疾患看護専門看護師の実践
Intervention for Elderly Diabetic Patients with Mild Cognitive Impairment: Practice of Certified Nurse Specialist in Chronic Care Nursing
永渕 美樹
1
,
井川 幸子
2
,
横堀 裕美
3
Miki Nagafuchi
1
,
Sachiko Igawa
2
,
Yumi Yokobori
3
1佐賀大学医学部附属病院
2長崎大学病院
3重工記念長崎病院
1Saga University Hospital
2Nagasaki University Hospital
3Juko Memorial Hospital
キーワード:
軽度認知機能障害
,
慢性疾患看護専門看護師
,
高齢者
,
糖尿病
,
看護介入
Keyword:
軽度認知機能障害
,
慢性疾患看護専門看護師
,
高齢者
,
糖尿病
,
看護介入
pp.175-181
発行日 2019年9月30日
Published Date 2019/9/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
軽度認知機能障害(MCI)とともに生活を送る高齢者糖尿病患者に対して,慢性疾患看護専門看護師(慢性CNS)が実践している看護介入を4名の慢性CNSへのインタビューより明らかにした.その結果,MCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者への看護介入として,「生活者として患者を尊重する」「患者のもてる力をとらえる」「患者の力を引き出す環境を整える」の3つのカテゴリーと9つのサブカテゴリーが抽出された.またMCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者をサポートする人々との調整として,「安全な血糖コントロール目標を設定し,共有する」「家族との新たな関係をつくる手助けをする」「地域で生活するための体制を整える」の3つのカテゴリーと7つのサブカテゴリーが抽出された.結果より,慢性CNSは,患者に残っている力を引き出す支援を通してセルフケアを高めつつ,周囲のサポートする人とMCIとともに生活を送る高齢者糖尿病患者が住み慣れた地域で生活するための体制を整えていた.
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