Japanese
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◆特集 作業を使う
作業療法と園芸—現象学的作業分析
Use of Gardening in Occupational Therapy; Phenomenological Occupation Analysis
山根 寛
1
Yamane Hiroshi
1
1京都大学医療技術短期大学部
1College of Medical Technology, Kyoto University
キーワード:
園芸
,
作業分析
,
作業療法
Keyword:
園芸
,
作業分析
,
作業療法
pp.17-23
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
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要旨:作業療法の科学性が問われている.その科学性は近代医学を支えた自然科学をさすため,作業療法は「普遍性」「論理性」「客観性」という数値化証明に幻惑されている.「生活」「具体性」「主体性」という感性的性質を持つ作業療法の特性を示すには,自然科学の数値化手法を越えた視点が必要になる.作業療法に求められている哲学的・現象分析的な視点で作業を捉え,使う一例として,園芸を取り上げた.耕作,播種,撒水,除草,収穫など園芸本来の活動と,収穫したものを食べる,育てた植物を利用して作品を創る,育てたものや作品を売るという周辺活動を含めた,一連の「行為・動作」「環境・対象との関わり」「場・人との関わり」として園芸を捉え,その現象的特性の整理を試み,利用の実例を幾つか紹介した.
Copyright © 1995, Japanese Association of Occupational Therapists. All rights reserved.