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◆研究と報告
思春期骨肉腫患者に対する作業療法の一経験
A Case Study of Occupational Therapy for an male Odolecent with Osteosarsoma
富岡 詔子
1
1信州大学医療技術短期大学部
pp.78-86
発行日 1987年2月15日
Published Date 1987/2/15
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はじめに
過去,信州大学大学付属病院,整形外科病棟において,思春期骨肉腫患者の精神的援助の一つとして,OT(作業療法)の利用を試みたが,いずれも痛みや呼吸困難の為に作業の導入は勿論のこと,言語的な働きかけも充分に利用することが困難であった。意味のあるQOLを維持するための一つの機会を提供するという点では,作業療法の導入の時期が余りにも遅く充分な役割は果たせなかった。
今回,外科手術後の化学療法継続中に,作業療法を開始し,結果的にはターミナルケアの一部として利用することになった一症例を報告し,思春期骨肉腫患者に対する精神的な援助の一方法としての作業療法のアプローチを考察した。
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