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2022年3月17日(木)〜19日(土)の3日間,STROKE2022として第47回日本脳卒中学会学術集会が,宮本亨会長(京都大学大学院医学研究科脳神経外科学教授)のもと大阪国際会議場とWeb併用のハイブリッド形式で開催された.STROKE2022は日本脳卒中学会学術集会とともに,第51回日本脳卒中の外科学会学術集会,第38回スパズム・シンポジウムが共催される学術集会である.現地開催の期間だけでなく,2月より毎週水曜日の夕刻にWebライブシンポジウムが,日曜午後に海外招待講演がWebライブ形式で集中開催された.2022年4月18日の時点で,参会者総数は9,127名と報告された.またSmart Congress構想のもと現地では,単一会場のみのプレナリー開催とし,それ以外の一般演題についてはすべてWeb発表とされた.
STROKE2022のテーマは「明日へのシナリオ」であり,長年にわたる学術的理想をいかに社会実装させるかについて現実的な議論を多職種により行うことを企図していた.現地開催プログラムの第1日目は急性期脳卒中,第2日目は脳卒中医療体制と脳卒中患者への相談支援,第3日目は脳卒中診療の未来戦略,第4日目は脳卒中と循環器病克服第一次5か年計画の総括と多職種講習会という構成であった.各日500〜1,000人がライブ参加した.未来戦略では,最先端の機能回復治療のシンポジウムがなされ,歩行や上肢のロボットリハビリテーション治療,CI療法と随意運動介助型電気刺激装置の併用,延髄外側梗塞患者のめまい後遺症に対する小脳への反復経頭蓋磁気刺激などの話題が提供された.また,「再生医療とBMI」というシンポジウムも開催され,今後の治療戦略について活発な議論がなされた.
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