巻頭言
学会誌(国内誌)編集委員会の仕事を通して
海老原 覚
1
1東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野
pp.762
発行日 2022年8月18日
Published Date 2022/8/18
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- 文献概要
私が本誌(The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine)の編集委員長になって4年が経とうとしています.学会誌は,学術誌の中でも,学会が会員向けに定期刊行する雑誌であり,会員からの投稿論文の他,編集委員会からの執筆依頼に応じて寄稿される総説や連載企画,会員への連絡事項などが掲載されています.学会誌の多くは会員限定の研究成果発表の場ですが,本誌は会員外の投稿も受け付けています.さらに本誌は専門領域(リハビリテーション医学)への一般の関心を高め,学問分野の発展を図るという,意欲的な編集方針もとっています.リハビリテーション医学は医学分野の中では比較的新しい領域で,かつ複合的な要素が多い領域ですので,むしろ後者のほうに編集委員会はかなりの神経を注いでいます.
私が編集委員長になってから,COVID-19のパンデミックがあり,これは世のすべての学術誌共通の傾向なのですが,この間に投稿論文数が劇的に増加しました.なにもCOVID-19関連の論文投稿だけが増えているわけではなく,その他のテーマの投稿も急増しています.しかし,増えた論文は質の高い論文ばかりではなく,玉石混合です.
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