リハニュース【REPORT】
日本整形外科学会学術総会/日本がんリハビリテーション研究会
五十嵐 有紀子
1
,
村岡 香織
2
1聖稜リハビリテーション病院
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
pp.713
発行日 2018年8月17日
Published Date 2018/8/17
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- 文献概要
第91回日本整形外科学会学術総会は2018年5月24日(木)〜5月27日(日)まで神戸コンベンションセンターで開催されました.新潟大学整形外科学教授の遠藤直人先生が会長を務められた今回の学会のテーマは「学びと協働 社会への貢献」でした.自見はなこ先生の講演「学びと協働から医師のキャリアを考える」では少し大きな視点から「学び」を「医学」,「協働」を「医療」と捉えて,今後の展開をお話しいただきました.3年後に医学教育が大きく変わることや,医師のキャリアデザインは医師の手で決めることを強調され,今後の日本の医学教育,医療の転換点に私たちは居合わせるのだと思いました.ランチョンセミナーにて今最もHotな運動器エコーのトップランナー,皆川洋至先生の動画を多用したプレゼンテーションは,これまで「骨に異常はない」と鎮痛薬が投与されていた疼痛疾患に対して新たな診断と治療の可能性を提示しました.まさに,手技の研鑽に情熱を注ぐ臨床家魂に火をつけるような内容でした.他にも多くの素晴らしい講演がありました.本学会は各々の専門性を追求する場だけではなく,整形外科以外の医師やPTによる教育研修講演もある多彩な「学び」を提供する学会です.学会を終え,医師としての矜持を大切にしながら「協働」し,よりよい医療を展開したいとあらためて考えました.
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