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第81回日本整形外科学会学術総会を今年の5月22日(木)から25日(日)までの4日間,札幌市で開催いたします.ここ数年の学術総会は交通の便や会場の広さなどの関係で横浜市,神戸市で開催されることが多かったと思います.当初はこれらの都市での開催も考えましたが,私が親しくさせていただいている多くの先生そして同門の先生から地元・札幌市での開催を勧められたことと,幸いにして参加者を収容可能な近接した4つの施設を確保できることとなり,札幌市での開催を決意いたしました.昨年の中村孝志京都大学整形外科学教授が開催された第80回学術総会では,参加者が初めて7,000名を超えましたが,第81回学術総会においても7,000名以上の会員の先生が参加されても十分な広さが確保できております.本誌が先生方のお手元に届くころには演題の採用も決まり,プログラムもほぼ完成していると思います.
さて,整形外科学講座が,東京大学・京都大学に開講されて一昨年で100年が経過いたしました.特に東京大学が主管した第79回学術総会では“次の百年へ”ということで,これまで日本から世界へ発信した特筆すべき業績についてのポスター展が開催され,まさしく次の百年へ向かっての新たなステップへと飛躍したこととなります.日本整形外科学会は22,000人余の会員数を擁し,内科,外科に次ぐ大きな学会となっております.しかし,2004年度からの臨床研修制度導入以来,新規会員数の減少,総会員数の伸びの鈍化が明瞭となってまいりました.高齢化社会が到来し今後ますます運動器疾患の増加が予測されるなか,日本整形外科学会会員数の相対的減少は,非専門領域の医師あるいは代替医療への依存を惹起しないかと不安を覚えなくもありません.
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