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特集 認知症とリハビリテーション医学
6 認知症に対する運動療法の効果とそのメカニズム
The Effectiveness and Its Mechanism of Physical Exercise to Dementia
佐藤 正之
1
Masayuki Satoh
1
1三重大学大学院医学系研究科認知症医療学
キーワード:
運動療法
,
有酸素運動
,
認知症
,
御浜-紀宝プロジェクト
,
音楽体操
Keyword:
運動療法
,
有酸素運動
,
認知症
,
御浜-紀宝プロジェクト
,
音楽体操
pp.658-663
発行日 2018年8月17日
Published Date 2018/8/17
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 認知症に対する非薬物療法の中で,現時点で発症予防・進行抑制への有効性が確立しているのは運動療法だけである.具体的な方法・頻度・期間については未確定であるが,中等度の有酸素運動を1日30〜40分,週3日以上で,半年〜1年の継続が推奨されている.運動療法と他の非薬物療法との組み合わせにより,さらに効果が増大すると期待される.筆者が行った産官学の共同研究である御浜-紀宝プロジェクトでは,運動療法と音楽療法との組み合わせ(音楽体操)が健常高齢者と軽度〜中等度の認知症患者の認知機能を改善することが報告されている.さらに,御浜-紀宝スキャンプロジェクトにおいて,それらの神経基盤が検討されている.
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