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1年後の2019年6月にInternational Society of Physical and Rehabilitation Medicine(ISPRM)が神戸で開催される.この招致成功の陰には,多くの本学会員の熱心かつ継続的な努力があったとうかがっている.筆者は日本脊髄障害医学会(JASCoL)の運営に携わってきたが,2020年には母学会ともいえるInternational Spinal Cord Society(ISCoS,旧国際パラプレジア医学会)の3度目の日本開催を予定している.国際学会を多大な努力を払い招致することに疑問を抱かれる方も少なくないと思うが,筆者の経験から国際学会を日本で開催する意味を考えてみたい.
ISCoSは脊髄損傷を専門とする唯一の国際学会である.1944年,英国初の脊髄損傷センターがStoke Mandeville病院に開設された.ここで発展した包括的医療が脊髄損傷者の予後を劇的に改善させ,リハビリテーション医療の一環として取り入れられたアーチェリーなどの運動会がパラリンピックの礎となり,ここに集まった医師たちの議論の場がISCoSに発展した.
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