第15回日本病院学会ニュース
第15回日本病院学会の開催にあたって
萩原 義雄
1
1国立京都病院
pp.13
発行日 1965年3月1日
Published Date 1965/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202529
- 有料閲覧
- 文献概要
戦後20年,わが国の病院も非常に変貌した。大都市やその周辺のみならず,地方の小都市にも堂々たる偉容を示す病院が続々として建築されつつある。長期にわたる戦争のため一顧も与えられず,戦後の空白時代荒廃の極にあった状態と較べて,まさに雲泥の差だといっても敢えて過言ではないであろう。
然らばこれを動かす管理運営については果してどうであろうか。これも戦前や終戦直後に比較すれば著るしい進歩の跡はうかがえるが,遺憾ながらまだ底は浅く,また狭いといわざるを得ない。病院機能の一つ一つが完全に近く行なわれ,機能全般が調和して,あたかも狂いのない時計のように動いている病院は,私の視野の狭いことにもよるであろうが,決して多いとはいわれないようである。
Copyright © 1965, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.