- 文献概要
「男女共同参画社会」という言葉が目新しくなくなった今でも,『性差』の不理解,特に『ジェンダー』の不理解により生じている諸問題があります.これまで医学的な男女差については,単なる生物学的性差としての議論はされてきたものの,性別に基づいて社会的に要求される役割などにかかわる社会的性差であるジェンダーとしての議論がされることは少なかったように思います.そこで,本特集では,患者のニーズを把握し,その人らしいあり方を支援するリハビリテーション医学・医療において不可欠である『ジェンダー』という視点をもって,各疾患の課題などを女性医師にまとめていただきました.リハビリテーション科医として必要な『ジェンダー』を理解するために,本特集がお役に立てれば幸いです.
▷ 担当:浅見豊子,企画:編集委員会
Copyright © 2017, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.