Editorial
第47回日本リハビリテーション医学会学術集会開催にあたって
川平 和美
1,2
1第47回日本リハビリテーション医学会
2鹿児島大学大学院医歯学総合研究科リハビリテーション医学
pp.151
発行日 2010年3月18日
Published Date 2010/3/18
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- 文献概要
第47回日本リハビリテーション医学会学術集会が鹿児島の地で開催されることを大変名誉に感じるとともに大会長を務める重責に身の引き締まる思いです.本学術集会のメインテーマは「今日の先端科学を明日のリハビリテーションへ」と致しました.リハビリテーション(以下,リハ)医学・医療の対象である障害が機能・構造の障害から社会参加の制約までを含むため,リハ医学・医療の研究は「全人的復権」を基本思想として,多面的かつ包括的なものとならざるを得ません.しかし,リハ医学・医療を取巻く環境は科学的側面も医療システムとしての側面も大きく変化しています.その中でも,本学術集会は科学的側面において,今日の先端科学の成果を明日のリハに生かそうとする積極的な基本姿勢を強調したものに致しました.
科学的で効果的なリハ医療の実現のためには,治療理論の発展と技術的進歩が欠かせません.幸いなことに現在の先端科学といわれる再生技術や脳科学,分子生物学,遺伝子医学,コンピュータテクノロジーなどの領域は,リハ医学・医療への導入の可能性を持ち,更にそれらの技術を臨床に応用して最大の効果を得るにはリハ医学・医療の知識と技術が不可欠なものばかりです.
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