第44回 日本リハビリテーション医学会 学術集会/神戸 《シンポジウム》骨関節疾患リハビリテーションの実学(運動器の10年)-変形性膝関節症のリハビリテーション実学-―座長/上尾 豊二・浅山 滉
変形性膝関節症(人工関節手術)のクリニカルパスとリハビリテーション
小谷 博信
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1玉造厚生年金病院人工関節センター
pp.99-104
発行日 2008年2月18日
Published Date 2008/2/18
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はじめに
人工関節手術は人口の高齢化と伴に年々増加している.当院では人工膝関節手術(TKA)を年間約300例行っている.このような多くの手術に対応するために,2005年10月から人工関節センターを開設し,外来から入院・手術・退院,フォローアップまでより充実した効果的な治療を目指している.膝人工関節については膝の疼痛の除去,歩行の改善については良い成績がすでに報告されているが,術後の可動域に関してはまだ問題がある.当院では術後の膝の屈曲について以前から努力しており,近年ではかなり良好な成績が得られるようになってきている1~3).
本稿では,人工関節センターのしくみと当院で使用している人工膝関節手術のクリニカルパスと実際に行っているリハビリテーション(以下,リハ)について報告する.
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