連載 地域で役立つ失語症訓練 課題と教材
—言語の力を高めよう①—「読解」/—言語の力を高めよう②—「語の意味的なネットワークを活性化する課題」
髙山 亜希子
1
,
廣實 真弓
2
1玄々堂君津病院
2帝京平成大学言語聴覚学科
pp.366-369
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201250
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読解の課題について
私たちは,日ごろ,食品や生活用品の使用方法,電化製品のマニュアル,駅や道路表示など,さまざまな場面で,文字を目にし,情報を手に入れます。この文字を読む力を「読解力」と言います。脳卒中などによって,失語症になった方は,「話したり,書いたりする力」が低下するだけではなく,この「読解力」も低下することがあります。「読解力」が低下すると,社会への関心が薄れがちになる心配があります。この「読解力」を少しでも改善することができれば,社会の動きや,日常生活に関する情報を,より具体的に把握することができるようになります。さらには,その情報を誰かに話したいという意欲がわくきっかけにもなります。
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