連載 地域で役立つ失語症訓練 課題と教材
—言語の力を高めよう①—「日記を付ける」(自習課題)/—言語の力を高めよう②—「しりとり呼称」(グループ課題)
村西 幸代
1
,
有賀 恵子
2
1君津中央病院
2万葉の里・国分寺市障害者センター
pp.180-183
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201200
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日記を付ける課題について
私たちが,日々の出来事を書き留める『日記』ですが,失語症の方にとっては,① 文字を書き写すことができない,② 文字は写せるが「言葉が思い出せない(喚語困難)」,「文字が思い出せない」,③ 書く内容が思い付かない,④ 短い文なら書けるが,まとまった内容を書くことができないなど,さまざまな障害により,とても難易度の高い課題となります。それでも,「文字が写せるようになった」「名前が書けた」「住所が書けた」というように,小さなステップを踏むことで『日記』が書けるようになれば,継続的に楽しみながら「言語の力」を高めることができます。
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