連載 地域生活を支える!? スポーツ内科の基本知識・第7回
運動愛好家・アスリートの消化器症状
烏山 司
1
1北九州総合病院消化器内科
pp.337-341
発行日 2020年11月15日
Published Date 2020/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201244
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はじめに
今回は,運動愛好家・アスリートの消化器症状についてまとめる。
あるスポーツ選手を対象とした調査では,30〜70%の選手が,何らかの腹部の不調を経験したことがあると回答している1),スポーツ選手でなくてもつらい思いをする腹痛や下痢といった腹部症状だが,スポーツ選手にとってはさらに,コンディションやメンタルのコントロールにも大きく影響すると考えられる。
具体的には,ほとんどの方が以下のような経験があるのではないだろうか。
① 運動中にお腹が痛くなったことがある。
② 試合前の緊張のせいでお腹を壊し,思わずトイレに駆け込んだことがある。
③ 激しい運動をした後は胃腸の不快感があって困っている。
本稿を読んでいただくことで,これらの原因や対策,改善法について理解していただけると思う。
中高生や大学生の部活動や,実業団選手などをサポートされている方にもお役に立てる内容になっているので,ぜひ最後までご一読いただきたい。
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