特集 運動・スポーツ×内科—内科医に求められるスポーツ医学とは
プライマリ・ケア医が知っておきたいスポーツ内科の知識
プライマリ・ケア医が知っておきたい運動愛好家の口腔内環境
田邊 元
1
,
上野 俊明
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科スポーツ医歯学分野
キーワード:
口呼吸
,
酸蝕症
,
スポーツドリンク
,
う蝕
,
摂食障害
Keyword:
口呼吸
,
酸蝕症
,
スポーツドリンク
,
う蝕
,
摂食障害
pp.1164-1167
発行日 2020年6月10日
Published Date 2020/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227052
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Point
◎運動実施に伴う口渇や口呼吸が長く続けば,う蝕や歯肉炎といった歯科疾患リスクが上昇する.
◎激しい運動後,唾液免疫グロブリンs-IgAは有意に減少するため,口腔内環境は易感染性になる.
◎う蝕予防には2-bottle strategyが推奨される.スポーツドリンクと水(お茶)の両方を用意し,練習内容や強度,気象条件などに応じて飲み分けるよう指導する.
◎酸蝕歯を発見した際は,スポーツドリンクの過飲と決めつけず,摂食障害の可能性も疑って,吐きダコや唾液腺肥大といった特徴的所見を診査する.
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