Book Review
ペインリハビリテーション入門
張本 浩平
1
1株式会社gene
pp.294
発行日 2019年9月15日
Published Date 2019/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201104
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
『理学療法士の専門性は痛みしかないだろう』と若い頃所属していた愛知医科大学痛み学寄附講座の教授である熊澤孝朗先生によく言われたものである。それが本当かどうかは僕にはまだわからないが,少なくとも大きな大きな領域の一つであるとは確信している。
本書を読んでみて,著者らの痛みのリハビリテーションを世の中に広めるという決意を強く感じた。秀逸なのは,痛みの評価票をこれだけ使いやすいかたちで,たくさんの種類を掲載していることだと思う。もちろん,他にもそういう本はあることはあるが,使いにくいのだ。本書は臨床で痛みに向き合おうと考えた理学療法士などが最初に手に取ることを想定している本だ。きっと筆者らは,臨床で痛みに対してどうしようと悩んでいる若い理学療法士の顔を思い浮かべて本書を作ったに違いない。まさに,ペインリハビリテーション入門だ。
Copyright © 2019, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.