特集 医療の多様化とPOS―第15回日本POS医療学会報告
一般演題
ペインフローシートの活用―患者と共にペインフローシートを使用して
茂呂 正子
1
,
飯塚 千代子
1
,
猪野塚 小百合
1
,
柳沢 泉
1
,
片岡 二三子
1
,
内田 杏子
1
,
中谷 夫佐子
1
1深谷赤十字病院3階北内科
pp.1014-1019
発行日 1993年11月30日
Published Date 1993/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900734
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はじめに
当院看護部では,すでに各部署において,種々のフローシートを工夫,作成し,よりPONRを効果的にと考え取り組んでいる.その中で,3階北内科病棟では,1990(平成2)年3月より,ペインフローシート(以後フローシートと略す)を作成し,患者の痛みのコントロールがしやすいように活用している.
ところで,多発性骨髄腫の患者の約70%に骨の痛みが出現し,この痛みは,慢性的に持続するため,図り知れない苦痛を伴い,日常生活に大きな障害となっている.そこで痛みを伴って入院した1人の多発性骨髄腫の患者に,フローシートを使用するとともに,患者にもそれを記入してもらうことで,患者とプライマリナース(以後,PNsと略す)との間に信頼関係が作られ,痛みを早期にコントロールすることが出来たと思われるので報告する.
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