特集 地域の居場所—コミュニティカフェ
まちかど健康相談室(栄養ケア・ステーション)
山口 はるみ
1
1NPO法人ぽけっとステーション
pp.892-895
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003201006
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活動の目的と経緯
「病気になった人の栄養管理ではなく,病気になる前に予防したい。軽度なうちに重症化予防で栄養にかかわりたい」と思っていたところ,埼玉県和光市が介護保険制度改正で介護予防の開始にあたり,栄養事業を始めたいと考えていると聞いた。栄養事業ができるよう,2006年4月に管理栄養士や栄養士らでNPO法人ぽけっとステーションを設立した(図1)。2014年4月には,まちかど健康相談室(栄養ケアステーション)を開所し,看護師,保健師,歯科衛生士も加わった。
2000年に介護保険制度が始まったが,栄養士が介入するケアプランは少ない。管理栄養士の居宅療養管理指導はあるが,摂食困難者の指導などであり,対象者も限られる。2006年に始まった介護予防も,運動器の機能向上,栄養改善,口腔機能の向上,閉じこもり予防・支援,認知症予防・支援,うつ予防・支援の6分野において施策が実施とあるが,「栄養改善」を実施している行政は少ない。和光市は,6分野すべての施策に取り組み,効果を上げている。
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