連載 在宅生活を豊かにするシーティング技術・第8回
地域に求められる高機能施設への取り組み—社会福祉法人平成会のシーティング・チーム
田中 康貴
1
,
木下 大輔
2
,
清水 克重
2
,
久保田 梓
2
,
山崎 友紀
3
,
名取 美佳
3
,
石川 孝平
3
1社会福祉法人平成会
2介護老人保健施設掬水
3特別養護老人ホーム福寿苑
pp.857-861
発行日 2018年11月15日
Published Date 2018/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200996
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はじめに
平成会(以下,当会)は1999年に設立され,長野県の中南信地域で41の介護事業を運営する社会福祉法人である。実施する事業は特別養護老人ホームや介護老人保健施設等の大規模事業所をはじめグループホーム等の地域密着型施設,また訪問・通所の在宅系サービスに至るまで規模や形態はさまざまである(表)。
施設サービスでは,在宅生活が困難となった人が,質の高い支援体制の中,豊かな日常生活が継続できる高機能施設の役割を担う。2015年の介護保険制度の改正では,特別養護老人ホームの入所基準が原則要介護3以上になるなど,今後,介護保険施設の重度化は加速的に進むことが見込まれ,中重度者に対応した高度なケアを提供する体制づくりが必要不可欠となっている。今回,平成会のシーティング・チームの立ち上げの経緯と2事例について報告する。
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