連載 訪問リハに役立つフィジカルアセスメント—“気づき”と“療法士判断”・第12回
疾患特性に基づく療法士判断—2.多系統萎縮症
堀田 富士子
1
1東京都リハビリテーション病院 医療福祉連携室
pp.1020-1023
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5003200761
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はじめに
前回は廃用症候群について,疾患特性とともにざっくりとした療法士判断を取り上げました。直感的判断には,バイタルサインの変化を示した病院での温度板のような記録が役立ちます。筆者自身は今その時の判断には,食事,排泄,睡眠など毎日繰り返されることが安定しているかどうか,自分を表現できるか,を重視しています。前回は触れませんでしたが,山田さん(仮名)は食事排泄など基本的生活が安定し,何かを拒否できる力がありました。その様子にリハビリの介入効果が期待できそうだという感触を得たのは事実です。
今回はケアプラン全体をみる療法士判断を含めて考えます。ケースは多系統萎縮症を取り上げました。今どうするか,そして今後をどうするか,症例提示は長めですが,皆さんもお考えください。
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