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特集 脊椎脊髄MRI再入門—これだけは知っておこう
脊椎脊髄MRIのアーチファクトと偶発所見
Strategy against Artifacts and Incidental Findings in Spinal MRI
鈴木 通真
1
,
池之内 穣
1
,
青木 茂樹
1
Michimasa SUZUKI
1
,
Yuzuru IKENOUCHI
1
,
Shigeki AOKI
1
1順天堂大学放射線診断学講座
1Department of Radiology, Juntendo University
キーワード:
アーチファクト
,
artifact
,
偶発所見
,
incidental findings
,
アーチファクト低減技術
,
artifact reduction technique
Keyword:
アーチファクト
,
artifact
,
偶発所見
,
incidental findings
,
アーチファクト低減技術
,
artifact reduction technique
pp.14-20
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201283
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はじめに
MRIは非侵襲的に椎体,椎間板,脊髄などの状態を評価することが可能であり,現在の臨床では必要不可欠な画像検査の1つである.しかしながら,MRIは原理上,流れ,動き,金属や脂肪などにより特有のアーチファクトが生じる.呼吸や心臓の動きに加えて,脳脊髄液(cerebrospinal fluid:CSF)の流れによるアーチファクトが生じる.アーチファクトは,ときに病変が不明瞭となったり,病変と見誤ったりしてしまうことがあるため,背椎・脊髄領域のMRIを診断するうえで,アーチファクトの基本的な原理を理解することは重要である.また,近年MRIが簡便に撮影されるようになったことで,偶発所見に遭遇することも少なくない.見落とされがちなピットフォールを示すとともに,偶発所見に遭遇した際の対応について解説する.
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