Japanese
English
特集 脊椎脊髄手術の安全性を高める予防と対策
第2章 各論
1.術前
脊椎脊髄手術におけるインフォームドコンセント
Informed Consent in Spine Surgery
大川 淳
1
Atsushi OKAWA
1
1東京医科歯科大学整形外科学
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University
キーワード:
インフォームドコンセント
,
informed consent
,
医療安全
,
medical safety
,
コミュニケーション
,
communication
Keyword:
インフォームドコンセント
,
informed consent
,
医療安全
,
medical safety
,
コミュニケーション
,
communication
pp.288-294
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200836
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
手術に際して,もはや文章によるインフォームドコンセントを取得するのは当然のこととなった.わずか数年前には,インフォームドコンセントの内容やその取り方などが議論されていたのであるから,ある意味,長足の進歩である.
ただ,インフォームドコンセントはあくまで患者とのコミュニケーションの手段であり,医師にとっての免罪符ではないことに留意すべきである.究極の合併症まで話して,それに対する合意が署名で得られれば,仮に結果が悪くても訴訟にならないとか,あるいは訴訟になったとしても敗訴しないことを保証するわけではない.
本稿では,自らの脊椎脊髄外科医,病院医療安全管理責任者,整形外科科長,病院長の経験を踏まえて,脊椎脊髄外科領域において求められるインフォームドコンセントについて論考する.
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.