連載 作業療法に役立つ臨床推論:生活障害の科学的分析から生まれるオーダーメイドな作業療法・第4回【最終回】
臨床推論における「統合と解釈」
宮口 英樹
1
,
酒井 浩
2
,
横井 賀津志
3
Hideki Miyaguchi
1
,
Hiroshi Sakai
2
,
Katsushi Yokoi
3
1広島大学大学院
2藍野大学
3大阪府立大学
pp.1290-1291
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202740
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オーダーメイドアプローチは一人ひとりの作業的課題に焦点を当てる方法論として,作業療法の中ではなじみのある言葉として定着してきた.一方で近年,オーダーメイド医療という用語が表すのは,遺伝子の情報を活かした,患者一人ひとりに最適化させた治療法を計画・実施することと理解されている.将来的には,対象者の遺伝子情報を作業療法に活かす時代も遠くないかもしれないが,たとえば高次脳機能障害で画像情報から一人ひとりの状態に合わせたアプローチを考えることもオーダーメイド医療の一部である.本稿では,作業療法の臨床推論における「統合と解釈」について述べる.
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