連載 作業療法に役立つ臨床推論:生活障害の科学的分析から生まれるオーダーメイドな作業療法・第1回【新連載】
推論思考の基本
酒井 浩
1
,
宮口 英樹
2
,
横井 賀津志
3
Hiroshi Sakai
1
,
Hideki Miyaguchi
2
,
Katsushi Yokoi
3
1藍野大学
2広島大学大学院
3大阪府立大学
pp.682-683
発行日 2021年7月15日
Published Date 2021/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001202579
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読者の皆様は,臨床推論(クリニカルリーズニング)とはどのようなものだとお考えだろうか.たとえば,「お箸が持てない」という事象が臨床場面で観察されたとする.その原因を推測するのが臨床推論である.本連載では,比較的シンプルな例を挙げながら臨床推論の基本的知識や考え方を学び,最終的に高次脳機能障害を含む複雑事例に対する臨床推論をどのように行うのか,その考え方の説明に進んでいきたい.
それでは,このお箸の例を取り上げて,臨床推論の具体的な流れを考えてみることにしよう.
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