学会・研修会印象記
第4回運転と作業療法研究会
森元 大樹
1
1JCHO湯布院病院
pp.276
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201226
- 有料閲覧
- 文献概要
2017年(平成29年)12月2日と3日,首都大学東京荒川キャンパスにおいて,第4回運転と作業療法研究会が開催された.自動車運転支援は,対象者が地域で生活を送るために大変重要な分野である.本研究会は運転支援にかかわる方のために,OTによって企画され,運転支援に必要な法制度,神経心理検査による運転技能予測,実車評価について等,「明日から臨床に役立つ知識」の紹介を重視している(運転と作業療法研究会HPより).
私は今回初めて参加した.会場まで自動運転の電車(日暮里・舎人ライナー)に揺られながら,自動車の完全自動運転も遠い未来ではないと思いつつたどり着いた.参加者は全国から集まった約130名で,対象疾患は脳卒中や高次脳機能障害の方から認知機能に障害を有する方へ広がってきており,参加者は身体障害領域だけでなく精神科領域の方もみられた.参加者数や発表演題数は増加傾向とのことであり,近年の運転支援への関心の高まりがうかがえた.
Copyright © 2018, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.