昭和の暮らし・第11回
穴が開いても修理して使う—鋳掛
市橋 芳則
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1北名古屋市歴史民俗資料館
pp.1244
発行日 2017年11月15日
Published Date 2017/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001201122
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やかんや鍋に穴が開いてしまったらどうするか? 今なら「不燃物として捨てる」が大半であろう.もちろん,穴が開くほどに使い込むことは最近ではなくなったのかもしれないし,金属製品の強度も増し,長きにわたって使えるようになってもいる.
昭和30年代にあって,錆びやすいけれども鉄製のフライパンや,へこんだり,穴が開きやすいが薄手のアルミや亜鉛板等の金属のバケツ,洗面器,たらい等,油や水といった液体を蓄えて使う金属製の道具は暮らしに欠かせないものである.
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