WFOT大会2014レポート
第16回世界作業療法士連盟大会および第48回日本作業療法学会開催される
中村 春基
1
Haruki Nakamura
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院
pp.1128-1130
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001200016
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概要報告
6月18〜21日にかけて,標記の大会をパシフィコ横浜で開催した.17日の開会式には天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ,感動の開会式となった.写真のように,約2,000人の参加者で埋まり,71カ国のOT,リハ関連団体,チーム医療の構成団体,ノルウェー,オーストラリアの大使館員等多くのご出席をいただき,心より感謝申し上げる.また,天皇皇后両陛下は開会式の前に,展示会場でECS,HAL®,パロ等の福祉用具や震災関連ブースの見学をされ,熱心に質問されていた.加えて,異例とのことだが,開会式後にWFOT,JOTAの役員,来賓との懇談会にもご出席をいただき,少ない時間ではあったが,懇談の機会をいただいた.日本の,世界のOTにとって感動の1日となった.
基調講演3では,ノーベル文学賞受賞者の大江健三郎先生にご講演をいただき,国籍関係なく感動を共有した.シンポジウムではJAOT企画として,「認知症高齢者に対する作業療法の貢献」と「東日本大震災からの復興支援と作業療法」を企画した.認知症では,英国とオランダから第一人者をお招きし,今後の日本の取り組みについて多くの示唆をいただくことができた.震災のシンポジウムでは,岩手県,宮城県,福島県,日本作業療法士協会のこれまでの支援活動と今後について報告がなされ,「忘れてはいけない」ということを再認識するとともに,WFOTとしても取り組んでいくことが確認された.
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