提言
多職種協働における作業療法士
生須 義久
1
Yoshihisa Namasu
1
1群馬県立心臓血管センター
pp.4-5
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001100372
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現代の医療,介護分野においては多職種協働によるチーム医療の重要性が認識され,その実践がさまざまな分野で不可欠となっている.リハ分野においては,医師や看護師に加えリハ専門職種であるOT,PT,STがチームとしてサービス提供を行う狭義のリハチームから,看護師,薬剤師,栄養士,保健師,医療ソーシャルワーカー,介護福祉士,ヘルパー等,多くの職種が加わりその専門性を発揮し,最大のアウトカムを得るための多職種協働実践(interprofessional work:IPW)が勧められている.WHOでは,IPWチームについて,コミュニティのニーズによって決定された共通のゴール・目的をもち,ゴール達成に向かってメンバー各自が自己の能力と技能を発揮し,かつ他者のもつ機能を調整しながら寄与していくグループと定義し,さらに施設間や病期を越え,患者・家族・地域と共に実践していくことを推奨している.
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