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編集後記
清水 一雄
pp.246
発行日 2005年4月15日
Published Date 2005/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900595
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エジプト,インド,インドネシア,マレーシア,サウジアラビア,これらに共通するのは国民の多くがイスラム教徒であることだ.これらの国で開催された国際学会や大学に招聘され,甲状腺内視鏡手術のライブデモを行った.エジプト,カイロ大学では2回にわたり7〜8日間ずつ滞在し,現地外科医と十数例の手術を行い,カンファランスに連日出席させられた.サウジアラビアでは,リアド市で開催された国際シンポジウム参加と王立サウジアラビア大学でのライブデモを行った.同市でこの期間の前後に2回も大規模な自爆テロがあり多数の死傷者が出た.その合間に施行した.まさに危険で,緊迫した手術であった.
今回の特集「乳腺内視鏡外科手術の適応とその限界」と同様に甲状腺内視鏡手術にもいえることは,この手術の目的は,女性に多い疾患であるがゆえに,特に整容面を重視したものである.患者にとってつねに露出された前頸部に手術創が入る甲状腺手術の整容面の問題は想像以上のものがあろう.
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