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編集後記
清水 一雄
pp.694
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426100133
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本誌編集委員会のメンバーに加えさせていただいてから投稿論文の本数が増えていることを実感している.本誌が臓器別,各科別専門分野を越えて広く門戸を開いている雑誌であるうえ,また各科領域での内視鏡下手術の急速な進歩と発展から考え合わせると当然のことである.ほかの邦文誌にはみられない現象であろう.ただ残念なことは限られたスペースの中で掲載できる論文数,頁数がある程度決まっている以上,委員会での慎重な審査で質の高い投稿論文でも止むなく不採用となる場合も必然的に出てくることは避けられない.それだけにこのような状況下で掲載された論文は内容も立派で本誌の質をさらに高めていくものである.
本号に掲載されている論文を分野別にみると,消化器外科系の論文が多く,肝胆膵系が続き,腹腔内腫瘍(腹膜原発血管平滑筋腫),および心臓血管外科の症例が一題ずつみられる.疾患の数,内視鏡下手術に携わっている外科医の数からしてこの割合は当然の事実ではあるが,他分野からの論文ももう少しほしいところである.また,症例報告に比して原著論文が少ないのも少し気になる.
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