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編集後記
出月 康夫
pp.386
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900161
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欧米の医学雑誌は,総説,原著,症例報告などの投稿論文が主体であり,本誌のような編集委員会による特集企画が組まれることはむしろ例外的である.もちろん,本誌でも創刊以来,会員からの投稿論文だけで雑誌を構成することを理想としているのだが,種々の事情から特集企画も組まざるを得ず,今日に至っている.本号は,会員からの投稿論文だけで埋め尽くすことができたという点で画期的なことである.本誌は発刊以来,reviewed journalの形をとっているので,投稿された論文をすべて掲載するわけにはいかないが,質の高い論文は極力採用するようにしているので,今後とも良い原著,症例報告,手術手技,工夫などをご投稿いただきたいと望んでいる.会員からの投稿論文だけで本誌のすべての号が埋めつくされる日が,1日も早く来ることが期待される.
さて,わが国の医学研究,医療のレベルは関係者の不断の努力により国際的にみても今やトップレベルにある.去る6月,シンガポールで第7回世界内視鏡外科学会が開かれたが,その際の研究発表を聞いていても,内視鏡外科領域においてわが国が世界をリードしているとの感を深めた.また,欧米のいろいろな学術誌に発表される論文数の推移をみていても,わが国からの論文はさらに増加傾向が続いている.
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