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編集後記
出月 康夫
pp.272
発行日 1999年6月15日
Published Date 1999/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4426900039
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内視鏡下手術が,最近いろいろな外科系学会で主要なテーマとして取り上げられている.この手術が認知され,また関心を集めている証拠であろう.この領域を他に先駆けて推進してきた本学会にとって大変喜ばしいことである.数年来,医療のさまざまな分野で侵襲の少ない治療,縮小手術,機能温存手術などが見直されているが,腹腔鏡下胆嚢摘出術の出現がその契機となったことは明らかである.
内視鏡下手術に関していま世界中で大きな問題となっているのは,この手術にかかる経費についてである.短時間ですむ簡単な腹腔鏡下胆嚢摘出術では大して問題にされないが,少し複雑な操作が必要となる,いわゆるadvanced laparoscopic surgeryでは,これは大きな問題である.
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