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エンド・スーチャーシステム
万代 恭嗣
1
1社会保険中央総合病院外科
pp.334
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.4425900047
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従来,体外,体内結紮を行う場合は縫合糸のコントロールが困難であり,また結節の調整も難しいため鏡視下での縫合にはかなり経験が必要とされていた.今回ご紹介するエンド・スーチャーシステムはノット・タイングをより簡単に行うために開発された.体外法での使用法は組織に針を通した後,同じトロッカーより針を体外に出す(図a).ノットをつくる操作を2回繰り返す(図b).3回目のノットを前2回と反対の操作で行いプッシャーでノットを送り込む(図c).3回目のノットが前2回と反対のノットとなる事で外科結紮が完成する.従来型のノットプッシャーではノットを送り込む際に縫合糸が逃げて操作が煩雑になる事が多かったが,エンド・スーチャーシステムはプッシャー内を縫合糸が通っているため糸逃げによる時間のロスを防げる.また,プッシャー先端より縫合糸が出ている形状により結節の調整具合が術者の手に伝わりやすく調整が行いやすい.以上のように,エンド・スーチャーシステムは,単純な操作を繰り返すことにより確実な縫合,結紮を可能にする製品である.
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